納宿(読み)おさめやど

精選版 日本国語大辞典 「納宿」の意味・読み・例文・類語

おさめ‐やどをさめ‥【納宿】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、年貢米を江戸、大坂へ回漕して来た百姓が、水揚げから御蔵納入までの間、滞在した指定の旅宿。のち、その宿が納入の引きうけ、払い米の仲介を行ない、株仲間を組織して冥加金幕府に納め、また、幕府から一定の手数料を得た。寛政一七八九‐一八〇一初期、株仲間は解散させられた。大坂では蔵宿とも呼んだ。〔禁令考‐前集・第六・巻五二・寛政二年(1790)一二月〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android