日本大百科全書(ニッポニカ) 「納屋橋饅頭」の意味・わかりやすい解説 納屋橋饅頭なやばしまんじゅう 名古屋市の名物。酒まんじゅう系の小ぶりなまんじゅうで、上白糖でさらりと仕上げたさらし餡(あん)を、香りの深い甘酒皮でくるみ、調和のとれた味わいをつくりだしている。創業は1899年(明治32)で、代々三輪(みわ)伊三郎を襲名してきた。初代伊三郎は、伊勢(いせ)国(三重県)垂坂(たるさか)(四日市市)で製菓法を修業したので、屋号も伊勢屋と称したが、1913年(大正2)5月5日に、それまで木橋であった納屋橋が石橋に架け替えられ、初代、2代の伊三郎夫婦が渡り初(ぞ)めに選ばれた。その栄誉を記念し納屋橋饅頭本店と改めた。[沢 史生] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例