紙八手(読み)カミヤツデ

デジタル大辞泉 「紙八手」の意味・読み・例文・類語

かみ‐やつで【紙八手】

ウコギ科の常緑小高木。葉はヤツデに似る。12月ごろ、緑白色の小花を円錐状につけ、黒い実を結ぶ。幹の内部に白い髄がある。髄の薄片通草紙つうそうしとよび、書画用紙や水中花原料にする。中国南部・台湾原産で、南日本で植栽

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「紙八手」の意味・読み・例文・類語

かみ‐やつで【紙八手】

  1. 〘 名詞 〙 ウコギ科の常緑小高木。中国南部・台湾に多く産し、本州南部以西で栽植されている。幹は高さ約二メートルだが、時には六メートルにもなる。幹に大きな白い髄がある。葉はヤツデに似た掌状で、直径約六〇センチメートルになり、裏面は白い綿毛を密布する。晩秋、小さな緑白色の四弁花を円錐状に付ける。果実球形で黒く熟す。髄は丸通草と呼び各種の用途に用いられる。薄片は「蓪草(つうそう)紙」といい、紙や造花材料などに用いられ、断ち屑は「通草糸」といって、中国上流階層で棺の填充に用いる。つうだつぼく。つうそう。

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