素願(読み)ソガン

精選版 日本国語大辞典 「素願」の意味・読み・例文・類語

そ‐がん‥グヮン【素願】

  1. 〘 名詞 〙 以前からのねがい。平素からのねがい。素懐。
    1. [初出の実例]「法華経之読誦、終一千部之功後、冝其中丹之由、雖兼日素願」(出典吾妻鏡‐治承四年(1180)七月五日)
    2. 「此他何の術を以て、累年の素願を遂んや」(出典:報徳記(1856)七)
    3. [その他の文献]〔晉書‐隠逸伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「素願」の読み・字形・画数・意味

【素願】そがん(ぐわん)

平生からの願い。〔晋書、隠逸、宋繊伝〕少(わか)くしてり。沈にして世とはらず、酒泉南山に隱居す。~年十、篤學にしてまず。~上して曰く、~今命をふるに當り、乞ふ素願の如くせよと。らはずして卒(しゆつ)す。

字通「素」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android