紫微内相(読み)シビナイショウ

デジタル大辞泉 「紫微内相」の意味・読み・例文・類語

しび‐ないしょう〔‐ナイシヤウ〕【紫微内相】

紫微中台長官内外兵事をつかさどった。天平宝字元年(757)に藤原仲麻呂が任ぜられたが、翌年仲麻呂が大保たいほに任ぜられて廃絶

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精選版 日本国語大辞典 「紫微内相」の意味・読み・例文・類語

しび‐ないしょう‥ナイシャウ【紫微内相】

  1. 〘 名詞 〙 天平宝字元年(七五七)に、藤原仲麻呂(恵美押勝)が紫微中台の内に設けて就任した官職。内外の兵事をつかさどる。翌二年仲麻呂が大保(たいほ)に任ぜられてこの官は消滅した。
    1. [初出の実例]「以大納言従二位藤原朝臣仲麻呂、為紫微内相」(出典続日本紀‐天平宝字元年(757)五月丁卯)

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世界大百科事典(旧版)内の紫微内相の言及

【紫微中台】より

…もと光明皇后の意志の伝達,日常生活等を営むために729年(天平1)設置された皇后宮職を改称したものである。孝謙天皇の即位にともなって光明皇后が皇后から皇太后へかわったことに際してとられた措置であるが,紫微中台の長官(紫微令,後に紫微内相)に藤原仲麻呂が任命され,光明皇后との密接なつながりを官職上ももったことが注目される。当時,仲麻呂は大納言であったため,公的政治の場である太政官にも影響力をもち,同時に光明皇太后とむすんで天皇家と直接連絡をとるという立場をもつこととなった。…

※「紫微内相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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