紫竹(読み)シチク

デジタル大辞泉 「紫竹」の意味・読み・例文・類語

し‐ちく【紫竹】

イネ科の竹。高さ3~8メートル。茎は2年目から黒紫色に変わる。観賞用に栽培黒竹くろちく紫竹竹しちくだけ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紫竹」の意味・読み・例文・類語

し‐ちく【紫竹】

  1. 〘 名詞 〙 ハチクの栽培品種クロチクの色素がやや薄いもの。紫竹竹
    1. [初出の実例]「昔無き人を恋ふ涙に染りし故に此竹を忌也。今紫竹斑竹と二に云共、同類なるべし」(出典:壒嚢鈔(1445‐46)一)
    2. 「御墓の竹に取付き給ひて、紅の御涙を零し給へば、その涙竹に灑きて染まりける。その時よりも此竹を紫竹と申始まりける」(出典:仮名草子・竹斎(1621‐23)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android