寒竹(読み)カンチク

デジタル大辞泉 「寒竹」の意味・読み・例文・類語

かん‐ちく【寒竹】

タケ一種。高さ2~3メートル。茎は紫色を帯び、葉は枝の先に数枚つく。竹の子は秋に出て、食用生け垣とし、また観賞用に植える。
[類語]若竹弱竹青竹孟宗竹真竹篠竹熊笹

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精選版 日本国語大辞典 「寒竹」の意味・読み・例文・類語

かん‐ちく【寒竹】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 冬の竹。寒いときの竹。
    1. [初出の実例]「寒竹留残雪、春蔬採旧山」(出典文華秀麗集(818)題光上人山院〈錦部彦公〉)
    2. [その他の文献]〔銭起‐哭空寂寺玄上人詩〈銭起〉〕
  3. タケの一種。庭園生垣などに栽植され、九州には野生も見られるという。稈は群生し、高さ二~三メートル、直径六~一〇ミリメートルになる。基部の節からは刺(とげ)状の気根放射状に出す。葉は枝先に三~四枚ずつつき、長さ六~一五センチメートルになる。秋から冬にかけて竹の子が出、食用とする。
    1. [初出の実例]「孟宗竹 寒竹 冬 筍あり」(出典:俳諧・番匠童(1689)一二月)
    2. 「ヲヤ寒竹(カンチク)の事をお江戸じゃァへんちくといふげだの」(出典:洒落本道中粋語録(1779‐80頃))

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普及版 字通 「寒竹」の読み・字形・画数・意味

【寒竹】かんちく

冬の竹。唐・盧仝〔徐希仁に石硯を贈りて別る〕詩 りて、凝り 竹風搖ぎて、天碧(みどり)なり

字通「寒」の項目を見る

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「寒竹」の解説

かんちく【寒竹】

長野日本酒。酒名は、10代目当主が御嶽神社への信仰が篤く、「寒竹霊神」として御嶽山に祀られていることに由来。大吟醸酒純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒などをそろえる。平成7、10、12、22、24年度全国新酒鑑評会金賞受賞。原料米は美山錦、山田錦。仕込み水は八ヶ岳伏流水。蔵元の「戸塚酒造店」は承応2年(1653)に創業し、火難による中断を経て10代目当主が文政4年(1821)再興を果たす。所在地は佐久市岩村田。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「寒竹」の解説

寒竹 (カンチク)

学名:Chimonobambusa marmorea
植物。イネ科の竹,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

デジタル大辞泉プラス 「寒竹」の解説

寒竹(かんちく)

長野県、戸塚酒造株式会社の製造する日本酒。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。

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