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むらさき

色名がわかる辞典の解説

むらさき【紫】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかな紫」としている。一般に、ムラサキ科ムラサキソウの根である紫根しこんで染色したの中間色。8世紀に施行された養老令の規定では、朝廷への出仕に着用する朝服ちょうふくの最高位がこきとなっており、現代まで高貴な色として意識されている。その色の美しさから「紫の」は枕詞まくらことばになっており「匂にほう」などにかかる。国が表彰する紫綬褒章しじゅほうしょうの綬(リボン)は紫色。紫系の色は多く和名では、青紫赤紫菖蒲あやめうす江戸紫葡萄えびおうち杜若かきつばた桔梗ききょう京紫桑の実色けし深紫古代紫紫苑しおん菖蒲しょうぶすみれにせはした藤色藤紫二藍ふたあい藤納戸ふじなんど牡丹ぼたん本紫竜胆りんどう若紫などがある。

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デジタル大辞泉の解説

し【紫】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]むらさき
〈シ〉むらさき。「紫煙紫紺紫斑(しはん)紫外線紅紫
〈むらさき〉「紫色青紫若紫
[難読]紫陽花(あじさい)紫雲英(げんげ)

むらさき【紫】

ムラサキ科の多年草。山地に生え、高さ30~60センチ。根は太く紫色。全体に毛が密生し、葉は披針形で互生する。6、7月ごろ、白い小花をつける。根は古くから染料に、また漢方で皮膚病や火傷に用いられてきた。みなしぐさ。ねむらさき。えどむらさき。むらさきそう。 夏》
紫色」の略。
《色が紫色であるところから》醤油の異称。
1の根で染めた色。古代紫。
イワシをいう女房詞
[下接語]青紫赤紫浅紫今紫薄紫内紫江戸紫大紫京紫滅(けし)紫古代紫小紫濃(こ)紫蔓(つる)紫深紫藤(ふじ)紫藪(やぶ)紫若紫

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世界大百科事典 第2版の解説

むらさき【紫】

色名の一つ。日本工業規格(JIS)では10種の有彩色,5種の無彩色,計15色名を基本色名に定めているが,紫は有彩色の基本色名の一つである。スペクトル色(可視光線の単色光の示す色刺激)は,人によって色感覚も異なり,その波長も一定でないが,紫は波長ほぼ420~425nmの範囲にある。
[象徴としての紫]
 青と赤とを重ねた色である紫は,青と赤の割合に応じてさまざまに変化する。西洋ではその変化に応じて異なった名称を使い,両者等分のものをラテン語でウィオラviola(本来〈すみれ〉の意),赤みの強いものをプルプラpurpura(深紅色の染料がとれる貝Purpuraに由来),青みの強いものをヒュアキントゥスhyacinthus(青い花を咲かせる植物Hyacintusに由来)と分けている。

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大辞林 第三版の解説

むらさき【紫】

ムラサキ科の多年草。山野に自生する。全体に粗毛があり、根は太く、茎は高さ約50センチメートルで上方で分枝。葉は披針形。夏、上方の葉腋ようえきに白花を数個つける。根は乾くと紫色となり、古くから紫色の染料とするほか、漢方で解熱・解毒の薬、皮膚病の薬などに用いる。紫草。
の根で染め出した色。
「紫色」の略。
醬油のこと。
〔女房詞〕 イワシ。
[句項目]

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

紫 (ムラサキ)

学名:Lithospermum officinale subsp.erythrorhizon
植物。ムラサキ科の多年草,園芸植物,薬用植物

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世界大百科事典内のの言及

【色】より

…この一周というのは,いろいろな色を順番に並べてみると元のところに戻ってくるからである。例えば赤から始めると,だいだい,黄,黄緑,緑,青緑あるいはシアン,青,紫,赤紫あるいはマゼンタ,そしてまた赤に返ってくる。これはだれが並べても同じである。…

【色覚】より

…また,無脊椎動物では昆虫類のなかにチョウやハチのように色覚をもつものがある。昆虫類の色覚は脊椎動物より短波長側にずれていて,視細胞はそれぞれ緑や青や紫外部の波長域に最大感度を示す3種類に分けられる。ヒトでは,長波長の赤と短波長の青を混ぜると紫purpleという色として感じられ,これは緑と補色関係になるが,ミツバチでも紫外線と緑を混ぜると〈ミツバチすみれ〉と呼ばれる色になり,これは青と補色関係にあることが行動実験で確かめられている。…

【染色】より

…しかし古代エジプトですでに前2000年以前から動植物性の天然染料を用い大規模な染色が行われたとされている。地中海産の巻貝から得られた紫色染料ティル紫(ティリアン・パープルTyrian purple)は古代エジプト,ギリシア,ローマ,フェニキアなどできわめて高貴な染料であった。捺染技術も木綿原産地のインドで始まりエジプトに伝えられたらしい。…

※「紫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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