最新 地学事典 「細密褶曲劈開」の解説
さいみつしゅうきょくへきかい
細密褶曲劈開
crenulation cleavage
細密褶曲の翼部に軸面に平行に発達する劈開。ちりめんじわ劈開とも。初生的には細密褶曲翼部に生じる帯状の葉片状鉱物の形態定向配列(zonal crenulation cleavage)に起因し,圧力溶解によって既存の面構造が不連続になると同時に葉片状鉱物の形態定向配列も褶曲軸面に平行となる(discrete crenu-lation cleavage)。転位劈開(A.Heim, 1878:J.Weiss, 1949英訳),歪みすべり劈開(T.G.Bonney, 1886),偽劈開(T.N.Dale, 1888),すべり劈開(T.N.Dale, 1896),破砕劈開(cataclastic cleavage, E.B.Knopf, 1931),剪断劈開(W.J.Mead, 1940),スペースド劈開(spaced cleavage, J.G.Dennis, 1964)などと同義であるが,従来の名称が成因的であったのを避け,起原の多様性を考慮して,M.J.Rickard(1961)がルンツェルクリハーゲ(R.Hoeppener, 1956)の同義語として提唱。
執筆者:原 郁夫・金川 久一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

