細目郷(読み)ほそめごう

日本歴史地名大系 「細目郷」の解説

細目郷
ほそめごう

室町時代にみえる加茂郡内の郷村名。現八百津町八百津の旧称細目村を遺称地とする。細目村は木曾川右岸の河岸段丘上にあり、古くから水運の一拠点として栄えた。永和元年(一三七五)一二月二日のおうこ放状案(大仙寺文書)に「米田嶋内細目郷右近入道名田事」とある。寛正三年(一四六二)一一月日の善恵寺細目郷納所帳写(善恵寺文書)は、細目郷より善恵ぜんね寺へ納める「懸糸・同綿・同あをそ」などの代銭額を名単位に記載したもので、その総額は一〇九貫三〇〇文であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android