細胞板(読み)サイボウバン

デジタル大辞泉 「細胞板」の意味・読み・例文・類語

さいぼう‐ばん〔サイバウ‐〕【細胞板】

植物細胞分裂の際、その終期二つ娘細胞間にできる隔膜分裂後、隔膜にセルロースが沈着することで、細胞壁となる。

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精選版 日本国語大辞典 「細胞板」の意味・読み・例文・類語

さいぼう‐ばんサイバウ‥【細胞板】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] cell plate の訳語 ) 植物細胞の分裂の終期に二個の嬢細胞(じょうさいぼう)のあいだに形成される薄い膜構造。ペクチンを主成分としているが、次第にセルロースが沈着して細胞壁となる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「細胞板」の意味・わかりやすい解説

細胞板
さいぼうばん
cell plate

細胞壁をもった植物細胞の細胞質分裂の際に,娘細胞間に生じる光学顕微鏡的境界膜。核分裂終期に娘核間の隔膜形成体の中央赤道面に粒子が集り,ペクチン性の薄い膜構造をつくる。これが細胞板で,やがて遠心的に生長し母細胞の細胞壁に達すると,求心的にその両面にセルロースの沈着が起り,新しい細胞壁を形成する。

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