紺屋村(読み)こうやむら

日本歴史地名大系 「紺屋村」の解説

紺屋村
こうやむら

[現在地名]坂戸市紺屋・東坂戸ひがしさかど一―二丁目

横沼よこぬま村の南にあり、東は越辺おつぺ川を境に比企郡下井草しもいぐさ(現川島町)。南を小畔こあぜ川、南東入間いるま川が流れ、越辺川と合流する。小田原衆所領役帳には小田原衆松田筑前守の所領として「勝之内高野村」四〇貫三五〇文がみえる。同所は元は酒井中務知行の諸役御免の地で、買得により松田領となっていた。天正年間(一五七三―九二)のものと思われる一一月晦日付の井草(現川島町)宿中宛の細谷資満条目写(武州文書)に「こうや之内代官不可有之候」とある。近世には入間郡河越領に属した(風土記稿)。古くは高谷村あるいは高屋村といったのを寛永年間(一六二四―四四)に紺屋に改めたといい、また寛永一二年の検地帳には「高麗郡勝呂ノ内高谷村」と記されるという(風土記稿)


紺屋村
こんやむら

[現在地名]熊取町紺屋

佐野さの川支流住吉川の右岸五門ごもん村の北に位置する。中世熊取庄に含まれ、享禄四年(一五三一)一〇月二六日の小法師女畠地売券(中家文書)に「熊取庄紺屋村」とある。また天文八年(一五三九)一二月二四日の左近母田地売券(同文書)に「熊取庄之内かう屋村」と記すので古くは「こうや」ともいったようである。慶長五年(一六〇〇)一一月三日の佐野内安松出作さけ帳(藤田家文書)には「こんや橋部」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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