最新 地学事典 「絶対測定」の解説
ぜったいそくてい
絶対測定(重力の)
absolute measurement of gravity
ある点の重力値を他の点の重力とは関係なく独立に求める測定。1818年,H.Katerは可逆振子を用いロンドンで重力の絶対測定をした。この方法で,ポツダム,テディングトン,ワシントンなどで絶対測定が行われたが,1mGalの桁の精度を確保することは困難であった。1951年C.Voletは物体を自由落下させて落下に要した時間と距離とから重力を求めることを始めた。その後A.H.Cookは,同じ落下法でも,物体を投げ上げる方法を始め,さらに精度を向上させた。70年代以後各国で実施された落体法による重力絶対測定の精度は10µGalに達し,また可搬型の装置も出現し,測地学的または地球物理学的目的に広く利用されている。参考文献:W.Torge(1989) Gravimetry, Walter de Gruyter
執筆者:藤井 陽一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

