絶影島(読み)ぜつえいとう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「絶影島」の意味・わかりやすい解説

絶影島
ぜつえいとう / チョリョンド

韓国大韓民国)、釜山(ふざん)広域市の一部で、南方の海にある島。島全体が釜山広域市影島区となっている。面積12.7平方キロメートル、海岸線20.5キロメートル。海抜395メートルの蓬莱(ほうらい)山を島の中心に、市街地は島の北西側に形成され、釜山の中心街とは釜山大橋および影島大橋の二つの橋でつながっている。北岸には大韓造船会社など造船工業をはじめ各種機械工業と窯業の工場が集中し、釜山広域市の代表的工業地帯となっている。南端の太宗台は、三国を統一した武烈王がこの地で休養したという故事をもつ名勝地で、観光客が多い。

[森 聖雨]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「絶影島」の意味・わかりやすい解説

絶影島【ぜつえいとう】

韓国の南端,釜山港の湾口にある島。最近は影島と呼ばれることが多い。釜山市の一区をなす島。標高394mの影島(蓬莱(ほうらい))山を頂点とし,北側はゆるやかに傾斜,釜山市街と向き合う部分が市街地。南側は絶壁,景勝地太宗台がある。釜山市とは二つの橋でつながり,島内には造船所,陶器・機械工場,大学,ホテルなどがある。約12km2
→関連項目釜山

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