絹屋町(読み)きぬやちよう

日本歴史地名大系 「絹屋町」の解説

絹屋町
きぬやちよう

中京区堺町竹屋町下ル

南北に通る堺町さかいまち通の両側町で、北は竹屋町たけやまち(旧大炊御門大路)、南は夷川えびすがわ(旧冷泉小路)

平安京の条坊では、左京二条四坊二保六町の中央部の地にあたる。

院政期、「百錬抄」永久二年(一一一四)八月三日条に「皇居大炊御門焼失、天皇遷幸長実朝臣万里小路亭」とあり、藤原長実亭については、「殿暦」永久五年八月六日条に「院御所大炊御門万里小路伊与長実宅也此両三年為院御所召券文云々」とあり、永久五年九月条には「主駕要輿御院御所大御門南万里小路西角幡磨守長実宅四分一宅」とあるから、当町東北付近の大炊御門大路・万里小路・冷泉小路・高倉小路で囲まれた地域の東北部の四分の一町が藤原長実の宅であり、召上げられて白河院の御所となっていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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