続命院村(読み)ぞくみよういんむら

日本歴史地名大系 「続命院村」の解説

続命院村
ぞくみよういんむら

[現在地名]犀川町続命院

いま川東岸、豊津とよつ台地の南西麓に位置する。南は古川ふるかわ村。村名は九世紀前半に大宰府近くに設置された行路病者救済施設「続命院」と同様のものが、当地にあったことに由来するのではないかともいわれる。享禄二年(一五二九)七月二一日の大内氏奉行人連署奉書(萩藩閥閲録三)によれば、豊前守護大内氏は高橋大九郎が知行していた「豊前国仲津郡続妙院七町地」ほかの下地および土貢を周布彦次郎方に打渡すよう守護代(杉重信)に命じている。


続命院村
ぞくみよういんむら

[現在地名]三根町大字寄人よりゆうと字続命院

神埼郡に接し、寄人村に南接する。地形低湿で堀が多い。堀の崖に貝層がみえて、弥生時代の貝塚線に位置することがわかる。弘安四年(一二八一)の蒙古合戦勲功地配分状案(竜造寺家文書)に「続命院村」とある。正応五年(一二九二)の「惣田数注文」(河上神社文書)に、「続命院四十三丁七反」とみえ、太宰府続命院(現福岡県筑紫野市の俗明院)の寺領であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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