土貢(読み)トコウ

デジタル大辞泉 「土貢」の意味・読み・例文・類語

と‐こう【土貢】

《「どこう」とも》鎌倉室町時代、その土地からの貢ぎ物。主に田租をさす。

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精選版 日本国語大辞典 「土貢」の意味・読み・例文・類語

と‐こう【土貢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「どこう」とも ) みつぎものとして献上する土地の産物。田租として上納する産物。
    1. [初出の実例]「只非風流之極其天然、亦有之任其土貢」(出典本朝文粋(1060頃)九・宇治別業即事詩序〈大江以言〉)
    2. 「東国・北国・西海運上の土貢(ドコウ)、悉く京都に通はざりければ」(出典:源平盛衰記(14C前)二八)
    3. [その他の文献]〔漢書‐匈奴伝賛〕

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世界大百科事典(旧版)内の土貢の言及

【年貢】より


【中世】
 荘園において田畠を耕作する者は,荘園領主に生産物の一部を貢納する義務をもっていた。この貢納物が年貢であるが,平安時代から鎌倉時代にかけては所当(しよとう)とか乃貢(のうぐ)あるいは土貢(どこう)などと呼ばれることも多かった。畠の年貢は地子(じし)と呼ばれている。…

※「土貢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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