網代庇の車(読み)アジロビサシノクルマ

デジタル大辞泉 「網代庇の車」の意味・読み・例文・類語

あじろびさし‐の‐くるま【網代×庇の車】

唐破風からはふ造りの屋根と庇をつけた網代車親王摂関大臣大将などの乗用。ひさしのくるま。

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精選版 日本国語大辞典 「網代庇の車」の意味・読み・例文・類語

あじろびさし‐の‐くるま【網代庇車・網代廂車】

  1. 〘 名詞 〙 牛車(ぎっしゃ)の一つ。唐破風(からはふ)造りで庇(ひさし)をつけた網代車。れんじ物見をつけたものもある。中古から行なわれ、親王、摂関、大臣、大将などの乗用。上皇も内々のときに用いた。網代庇。庇車。雨眉車(あままゆのくるま)
    1. [初出の実例]「おなじ十日、やがてきくのあじろびさしの御車たてまつりはじむ」(出典:増鏡(1368‐76頃)九)

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