日本歴史地名大系 「綾郷」の解説
綾郷
あやごう
鹿児島藩外城の一つで、現綾町の東部を除く大部分を占める。
地頭は天正八年(一五八〇)頃補任された新納久時(のち忠明)が最初らしく(諸郷地頭系図)、綾外城の設置もこの頃であろうか。同一五年島津氏は豊臣秀吉に帰順。翌一六年八月五日島津義弘に与えられた日向国知行方目録には、綾は八〇町とある。天正年間に通用した日向国五郡分帳でも綾八〇町とみえる。同二〇年の細川幽斎関与の島津氏領の寺社領勘落策では、綾の寺社領の上地はなかった(同年四月「薩隅日寺社領注文」旧記雑録)。江戸時代には
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報