綿繰機(読み)わたくりき(その他表記)cotton gin

翻訳|cotton gin

精選版 日本国語大辞典 「綿繰機」の意味・読み・例文・類語

わたくり‐き【綿繰機】

  1. 〘 名詞 〙 木綿(きわた)種子繊維とを分離する機械綿繰り車はその簡易なもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「綿繰機」の意味・わかりやすい解説

綿繰機
わたくりき
cotton gin

綿の実から種子を除いて,綿繊維をとる機械。摘み取った実綿 (みわた) を,天日でよく乾燥させたのち機械に掛けて繰り綿をつくる。手動式では,内側に回転する一対のローラハンドルで回すと,種子を包む綿繊維だけがローラに掛かって前に繰出される。動力式には,マッカーシー綿繰機 (エジプト綿用) ,ナイフローラ綿繰機 (インド綿用) などローラ式と,鋸歯式のソー綿繰機 (アメリカ綿用) がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「綿繰機」の意味・わかりやすい解説

綿繰機
わたくりき
cotton gin

実綿(みわた)(種子に綿毛のついたままのもの)から綿毛(めんもう)を分離選別する機械。手回し式の綿繰機は、2本ローラーに実綿を挟むことで、繊維だけが巻き込まれて前進し、種子はその場に残り、分離される。実綿から綿毛(繰綿(くりわた)ともいう)が生産される歩留りは、品種産地でも異なるが、一般に30%前後である。

並木 覚]

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