綿蛮(読み)メンバン

デジタル大辞泉 「綿蛮」の意味・読み・例文・類語

めん‐ばん【綿蛮/×緜蛮】

[形動タリ]小鳥のさえずるさま。
「―たる黄鳥丘隅にとどまる」〈浄・国性爺

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精選版 日本国語大辞典 「綿蛮」の意味・読み・例文・類語

めん‐ばん【綿蛮】

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 鳥のさえずる声を表わす語。
    1. [初出の実例]「風温好被綿蛮喚 景麗宜哉繍羽遮」(出典菅家文草(900頃)六・詩友会飲、同賦鶯声誘引来花下)
    2. 「緜蛮(メンバン)たる黄鳥丘隅にとどまる」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)二)
    3. [その他の文献]〔詩経‐小雅・綿蛮〕
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 鳥「うぐいす(鶯)」の異名
    1. [初出の実例]「春嘶沙苑草、綿蛮朝囀上林花」(出典:蕉堅藁(1403)送元章帰日本)
    2. [その他の文献]〔伊京集(室町)〕

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普及版 字通 「綿蛮」の読み・字形・画数・意味

【綿蛮】めんばん

小鳥の声。〔詩、小雅、緜蛮〕緜蠻たる鳥 丘阿に止まる の云(ここ)にき 我が勞、如何

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