緇林(読み)シリン

デジタル大辞泉 「緇林」の意味・読み・例文・類語

し‐りん【×緇林】

《「緇」は墨染めの衣の意》多くの僧。また、僧侶の集まっている所。寺院
かざりを―に落す(=出家スル)」〈性霊集・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「緇林」の意味・読み・例文・類語

し‐りん【緇林】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「荘子漁父」の「孔子緇帷之林、休坐乎杏壇之上、弟子読書」による ) 黒い帷(とばり)のように茂った林。転じて道を講ずる所。
    1. [初出の実例]「杏壇相対是緇林、吏隠風流寓旨深」(出典:黄葉夕陽邨舎詩‐後編(1823)五・蜀山人移家于学宮対岸扁日緇林命余詩之)
    2. [その他の文献]〔庾信‐奉和永豊殿下言志十首詩・其九〕
  3. 黒い衣を着た僧侶。また、その僧たちの住する寺。
    1. [初出の実例]「空海、緇林朽枝、法海爛屍」(出典:性霊集‐四(835頃)勅賜世説屏風書了献表)

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普及版 字通 「緇林」の読み・字形・画数・意味

【緇林】しりん

暗く茂った林。読書の所をいう。〔荘子、漁父〕孔子、緇帷の林にび、休(いこ)ひて杏壇の上に坐す。弟子書を讀み、孔子絃歌して琴を鼓す。

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