緑虫(読み)ミドリムシ

デジタル大辞泉 「緑虫」の意味・読み・例文・類語

みどり‐むし【緑虫】

鞭毛べんもう類の原生動物。また、ミドリムシ植物としても分類される。淡水に分布し、単細胞で体は長楕円形をし、体長0.3ミリほど。鞭毛をもち、運動するが、体内細胞壁はなく、葉緑体を含んでいて光合成を行う。有機物の多い池沼大発生し、水を緑色にする。ユーグレナ

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関連語 べんもう 名詞

精選版 日本国語大辞典 「緑虫」の意味・読み・例文・類語

みどり‐むし【緑虫】

  1. 〘 名詞 〙 ミドリムシ科の原生動物。体長〇・〇七ミリメートル内外。単細胞で、緑色の長紡錘形を呈する。体の前端にある鞭毛(べんもう)によって運動し、鞭毛の基部付近に一個の赤色の眼点をもつ。体内に葉緑素を含み、光合成を行なうので下等な植物に分類されることもある。各地の池沼や水たまりなどの淡水に普通にみられ、一時に多数発生すると水の色を変え、いわゆる「水の花」をつくる。広義にはミドリムシ目に属する種の総称

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