緩歩(読み)カンポ

デジタル大辞泉 「緩歩」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぽ〔クワン‐〕【緩歩/寛歩】

[名](スル)ゆっくり歩くこと。
公園の森を裕々と―する二人連」〈魯庵社会百面相

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精選版 日本国語大辞典 「緩歩」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぽクヮン‥【緩歩・寛歩】

  1. 〘 名詞 〙 ゆっくりと歩くこと。緩行
    1. [初出の実例]「清吟興引猶留客。緩歩力疲被孫」(出典本朝無題詩(1162‐64頃)六・夏日遊河陽別業〈藤原明衡〉)
    2. 「寛歩駕にかへ晩食肉よりも甘し」(出典:俳諧・笈の小文(1690‐91頃))
    3. [その他の文献]〔杜甫‐宣政殿退朝晩出左掖〕

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普及版 字通 「緩歩」の読み・字形・画数・意味

【緩歩】かん(くわん)ぽ

ゆるやかに歩む。南朝宋・謝霊運〔魏の太子中集の詩に擬す、八首、応〕詩 (おも)ふ、我梁川にありし時 やかにして、潁許(えいきょ)(潁川・許)に集(いた)れり 一旦世ひ淪して羇を恆とす

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