デジタル大辞泉
「緩」の意味・読み・例文・類語
ゆる【緩】
[形動ナリ]
1 締め方がきつくないさま。ゆるいさま。
「(髪ヲ)いと―にひき結はせ給ひて」〈栄花・楚王の夢〉
2 ゆっくりとしたさま。
「花誘ふ風―に吹きける夕暮れに」〈宇津保・国譲下〉
3 寛大なさま。おうよう。
「我をば人はいかがいふなど人に問はせ給ひけるに、―になむおはしますと」〈大鏡・道長下〉
4 ゆるがせにするさま。いいかげんなさま。
「しかれば公私につきて、露ばかりも―なること無かりけり」〈今昔・二九・三〇〉
かん〔クワン〕【緩】
[形動][文][ナリ]物事の進行がゆったりしているさま。
「或いは急に、或いは―に遠慮なく駆け廻る」〈緑雨・油地獄〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ゆる【緩】
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
- ① ぴんと張りつめていないさま。しめつけ方がきつくないさま。ゆるいさま。
- [初出の実例]「父おとどは、琴の緒もいとゆるに張りて、いたうくだして調べ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
- ② 速くないさま。ゆっくりしているさま。また、勢いの弱いさま。
- [初出の実例]「花さそふ風ゆるに吹ける夕暮に、花雪のごとく降れるに」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
- ③ 厳格でないさま。寛大なさま。おおらか。
- [初出の実例]「われをば人はいかがいふ、など人に問はせ給ひけるに、ゆるになむおはしますと世には申す、と奏しければ」(出典:大鏡(12C前)六)
- ④ ゆるがせにするさま。手を抜くさま。おこたるさま。怠慢。おろそか。
- [初出の実例]「法を説て人を教化すと云へども自(みづから)の勤(つとめ)は緩(ゆる)也けり」(出典:今昔物語集(1120頃か)一七)
ゆるり【緩】
- 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
- ① 心おきなく、くつろいでいるさま、心にゆとりがあって、のんびりとしたさまを表わす語。ゆっくり。ゆるゆる。〔名語記(1275)〕
- [初出の実例]「上頭へ御年貢をあげ、われらもゆるりといたそう」(出典:虎明本狂言・水掛聟(室町末‐近世初))
- ② 余裕が十分にあるさま、ゆったりとしたさまを表わす語。不足なく、らくらくと。
- [初出の実例]「字対を結構にすれば、わざとめいて、ゆるりとない也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
- 「早くのり給へとて、男と共に急ぎ舟にとびのる、艫(とも)のかた広くて、ゆるりとのりけり」(出典:仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)三)
- ③ 動作が遅いさまを表わす語。ゆっくり。ゆるゆる。
- [初出の実例]「後(あと)の馬車はまだ来ねへか、でへぶゆるりしてゐるの」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉九)
かんクヮン【緩】
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 物事の進み具合がゆるやかなさま。ゆっくりなさま。
- [初出の実例]「五臓本脉は、肝は弦也。心は洪也。脾は緩也。肺は毛也。腎は石也」(出典:史記抄(1477)一四)
ゆるか
し【緩】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「緩」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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