(読み)ニョウ

デジタル大辞泉 「繞」の意味・読み・例文・類語

にょう【繞】[漢字項目]

[音]ニョウ(ネウ)(呉) ジョウ(ゼウ)(漢) [訓]まとう めぐる
〈ニョウ〉めぐる。かこむ。「囲繞
〈ジョウ〉
まとう。まつわる。「纏繞てんじょう
めぐる。「囲繞

にょう〔ネウ〕【×繞】

漢字の構成部位の一。左から右下にかけて囲む部分。「⻌(しんにょう)」「廴(えんにょう)」など。

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精選版 日本国語大辞典 「繞」の意味・読み・例文・類語

にょうネウ【繞】

  1. 〘 名詞 〙 漢字の構成要素うち、他の要素をL字形左上から右下に囲むもの。「道」「通」の「辶(しんにょう)」、「延」「廷」の「廴(えんにょう)」、「越」「超」の「(そうにょう)」、「魅」「魍」の「(きにょう)」などがあり、さらにL字形に包み込まない「夏」「夐」の「夊(すいにょう)」、「凡」「凰」「凭」の「几(きにょう)」もある。にゅう。

にゅう【繞】

  1. 〘 名詞 〙にょう(繞)

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普及版 字通 「繞」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] ジョウ(ゼウ)
[字訓] めぐる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は堯(尭)(ぎよう)。堯に饒・遶(じよう)の声、饒多・囲繞の意がある。〔説文〕十三上に「纏(まと)ふなり」とあり、前条の「纏(てん)は繞(めぐ)らすなり」とあるのと、互訓。まといめぐらすことをいう。また、もつれ乱れる意がある。

[訓義]
1. まとう、まつわる、めぐる、めぐらす。
2. かこむ、つつむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕繞 モトホル・ナヤマス・ヲサム・シマク・メグル・マツフ・カクム 〔字鏡集〕繞 メグル・モトヘリ・スベテ・モトホル・ヲサム・シマク・カクム・ナヤマス・マツハル・マツフ

[語系]
繞・遶・橈・饒njiは同声。遶は〔説文〕にみえず、もと繞と同字であろう。橈は曲木をいう。

[熟語]
繞格繞郭繞還・繞繞結繞指繞室繞膝繞繞繞帯繞纏繞道繞乱繞梁繞領繞繚
[下接語]
囲繞・紆繞・繞・縁繞・回繞・環繞繞・巡繞・纏繞・盤繞・繆繞・風繞・夢繞・綿繞・繚繞・連繞

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