羅綺(読み)らき

精選版 日本国語大辞典 「羅綺」の意味・読み・例文・類語

ら‐き【羅綺】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「羅」はうすぎぬ、「綺」はあや・模様のある絹の布の意 ) うすぎぬとあやぎぬ。美しい衣服。きらびやかなよそおい。綺羅
    1. [初出の実例]「管絃声裏啼求友、羅綺花間入得群」(出典菅家文草(900頃)六・早春内宴、侍清涼殿同賦鶯出谷)
    2. 「二八の春の比より、内侍に召れて、君王の傍に侍り、羅綺(ラキ)にだも堪さる貌は」(出典:太平記(14C後)二〇)
    3. [その他の文献]〔魏志‐夏侯尚伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「羅綺」の読み・字形・画数・意味

【羅綺】らき

あやのあるうすぎぬ。漢・司馬相如長門の賦〕羅綺の幔帷を張り、楚組の綱を垂る。

字通「羅」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android