羈絆(読み)キハン

デジタル大辞泉 「羈絆」の意味・読み・例文・類語

き‐はん【××絆】

牛馬をつなぐ意から》足手まといとなる身辺物事。きずな。ほだし。
「この世の―と濁穢じょくえを脱ぎ捨てる」〈寅彦藤棚の陰から〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「羈絆」の意味・読み・例文・類語

き‐はん【羈絆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「羈」も「絆」も、つなぎとめる意 ) つなぎとめること。また、行動する時の足手まといになること。または、そのもの。ほだし。きずな。
    1. [初出の実例]「生涯零落無覊絆、遊蕩久忘栄利家」(出典本朝無題詩(1162‐64頃)七・旅亭〈藤原周光〉)
    2. [その他の文献]〔魏志‐陳思王植伝注〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「羈絆」の読み・字形・画数・意味

【羈絆】きはん

きずな。唐・杜甫〔大雲寺賛公の房、四首、四〕詩 に未だ羈絆をれず 時に來(きた)りて走を憩はしめん

字通「羈」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android