美作国府跡(読み)みまさかこくふあと

日本歴史地名大系 「美作国府跡」の解説

美作国府跡
みまさかこくふあと

[現在地名]津山市総社

総社宮の前面に広がる台地上一帯に奈良時代・平安時代の遺物散布がみられ、美作国府跡と考えられていた。この地域の北側にあたる地区に中国自動車道が建設されるため、これに先立って昭和四五年(一九七〇)から同四七年にわたって発掘調査が行われた結果、この地域一帯が美作国府跡であることがほぼ確定した。この調査で検出された井戸の一つからは「少目」の墨書銘をもつ土器が出土している。またこの調査で発掘された建物群と築地跡の配置から国府の小路と推定される街路が検出され、国府の街割線が確定された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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