20世紀日本人名事典 「美山貫一」の解説
美山 貫一
ミヤマ カンイチ
- 生年
- 弘化4年10月25日(1847年)
- 没年
- 昭和11(1936)年7月29日
- 出生地
- 長門国(山口県)
- 旧姓(旧名)
- 内藤
- 別名
- 初名=匡二郎
- 経歴
- 長州藩士の子として生まれ、藩の兵学校などに学ぶ。維新後、海軍兵学寮を受験するが失敗し、上京して陸軍省に勤務した。明治8年アメリカに渡り、サンフランシスコ滞在中に宣教師M・C・ハリスから洗礼を受け、キリスト教のメソジスト会員となった。また、同地でアメリカ初の日本人キリスト教団体・福音会を結成し、現地邦人の生活矯正をはかった。17年に帰国し、銀座教会の設立。18年再び渡米し、サンフランシスコやホノルルで伝道に従事。その傍ら、ホノルルの日本総領事・安藤太郎をキリスト教に入信させ、共に禁酒運動を進めた。23年に帰国したのちは名古屋美以教会・銀座教会・鎌倉メソジスト教会などの牧師を歴任。引退後は鎌倉に住んだ。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報