群盲象を評す(読み)グンモウゾウヲヒョウス

デジタル大辞泉 「群盲象を評す」の意味・読み・例文・類語

群盲ぐんもうぞうひょう・す

多く盲人が象をなでて、自分の手に触れた部分だけで象について意見を言う意から》凡人大人物大事業一部しか理解できないというたとえ。群盲象をず。群盲象をす。群盲巨象を評す。

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精選版 日本国語大辞典 「群盲象を評す」の意味・読み・例文・類語

ぐんもう【群盲】=象(ぞう)[=巨象(きょぞう)]を=評(ひょう)す[=模(も)す・撫(な)でる・探(さぐ)る]

  1. 多くの盲人が象をなでてみて、その手にふれた部分だけで象のことをうんぬんするように、凡人は大人物や大事業の一部分しかつかめず、大局からの見方はできないということをたとえていった。「北本涅槃経」巻三二、「菩薩処胎経」巻三などに見えるたとえ。衆盲象を模す。
    1. [初出の実例]「嗚呼群盲(グンマフ)巨象(キョザウ)をさぐらば其尻尾の手触り能く全象を示すに足るか覚束無し」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉梓神子)

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