義雲宮(読み)ぎうんぐう

日本歴史地名大系 「義雲宮」の解説

義雲宮
ぎうんぐう

[現在地名]泉村葉木

葉木の下屋敷はぎのしもやしきにある祠堂。いつの頃か、緒方家によって下総の義民佐倉宗五郎(木内宗吾)の霊を祀る祠堂が建てられ、宗吾そうご神社とも称した。下総の佐倉さくらの義民が五箇庄ごかのしようと関係があるのか、五箇庄には具体的な史料はない。ただ千葉県の「将門山評定」(作者・年代とも不明)・「花雲佐倉曙」(同上)に宗五郎は五箇庄の出身と伝える。怨霊を恐れて藩主堀田氏が建てた宗吾神社から、明治三六年(一九〇三)七月千葉県知事への申告書の写(「秘境五家庄の伝説」所収)に「惣五郎大人は肥後国八代郡五家荘の産にして平家の名門より出づ。而して平親王将門また其系統なり。妙見大菩薩は千葉家の守護神にして、千葉家又平氏の系統なり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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