日本歴史地名大系 「羽束師神社」の解説 羽束師神社はつかしじんじや 京都市:伏見区志水村羽束師神社[現在地名]伏見区羽束師志水町正式には羽束師坐高御産日(はつかしにいますたかみむすび)神社という。「延喜式」神名帳に載る乙訓(おとくに)郡「羽束師坐高御産日(ハツカシニイマスタカミムスヒノ)神社大、月次新嘗」に比定される。祭神は高御産日神・神御産日(かんむすび)神。現在の祭礼は例祭一〇月一八日、神幸祭五月巳日。旧郷社。「続日本紀」大宝元年(七〇一)四月三日条に「波都賀志ノ神等ノ神稲、自今以後給中臣氏」とあるのが羽束師神についてみえる早い例で、「三代実録」貞観元年(八五九)九月八日条には「羽束志神(中略)遣使奉幣、為風雨祈焉」とあり、その鎮座地からみても、おそらくは風雨を祈願する神として崇敬されていたことをうかがわせる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報