日本歴史地名大系 「羽根八幡宮」の解説 羽根八幡宮はねはちまんぐう 高知県:室戸市羽根村羽根八幡宮[現在地名]室戸市羽根町 戎町戎(えびす)町を通る旧街道の北東側に鎮座する。祭神は応神天皇・玉依姫。旧郷社。古くは岩清水(いわしみず)八幡宮と称し、羽根郷浦一帯の総鎮守とされた。勧請年代は不明であるが、この地方の領主一円但馬守の勧請ともされる。しかし羽根の北隣奈半利(なはり)(現安芸郡奈半利町)は平安時代中期以降山城石清水(いわしみず)八幡宮領奈半(なは)庄とされ、盛んに羽根方面への侵攻を繰返した(延久二年七月八日付「金剛頂寺解案」東寺百合文書)。当社の勧請もそれと関係があるとも考えられるが、証すべき史料はない。天正一七年(一五八九)の羽禰之村地検帳は尾僧(おそう)村に「八マン宮床・馬場共」として三〇代を記し、隣接して「神宮 ヤシキ」三六代四歩が記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by