日本歴史地名大系 「羽根川郷」の解説 羽根川郷はねかわごう 秋田県:由利郡岩城町羽根川郷由利郡の北部にあたる地域をさす中世末の郷名。羽川とも記す(奥羽永慶軍記)。北は百三段(ももさだ)郷、南は赤尾津(あこうづ)郷に接する。天正一〇年(一五八二)安東(秋田)氏と大宝寺氏との抗争が始まった時の秋田太郎愛季書(秋田藩家蔵文書)に「羽根川之地他郡へ相渡儀無之候」とある。天正年間には地名を姓とする羽川氏がこの地域を支配し、由利十二頭の一人として争乱の巷で活躍、金剛丸・小太郎・新助などの名をとどめている(奥羽永慶軍記)。慶長七年(一六〇二)最上義光が由利郡一円を支配し、この地域も最上氏領となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報