老年病学(読み)ろうねんびょうがく(英語表記)geriatrics

日本大百科全書(ニッポニカ)「老年病学」の解説

老年病学
ろうねんびょうがく
geriatrics

老人病学、老年医学ともよばれ、年齢に伴う変化(エイジング)をおもな研究対象とする老年学(ジェロントロジーgerontology)の医学領域をさす。老年者を対象とした臨床医学を意味する場合も多いが、広義にはエイジングに関連した基礎医学、臨床医学、社会医学の分野を包含したものとされている。すなわち、老年者にみられる疾患およびその症状の特徴や治療に関する研究ばかりでなく、医療によって寿命を延長し、心身の健康を保持して意義ある老後生活が送られるように努力することを目的としたものである。なお、老人病の多くは慢性疾患で、すでに生活習慣病(成人病)として壮年期に発病しており、それが老年期まで持ち込まれている場合が多いところから、向老期における生理や病理、つまり老化現象の研究が中心となっている。

[高橋善弥太]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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