老年精神障害(読み)ろうねんせいしんしょうがい(その他表記)senile psychiatric disturbances

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「老年精神障害」の意味・わかりやすい解説

老年精神障害
ろうねんせいしんしょうがい
senile psychiatric disturbances

老年精神病老年期特有の心因反応に分けられる。老年精神病は,脳の病変を伴うもの,情動の障害,妄想症状群,人格障害の4群に分けられる。老年痴呆は,老年精神病のうち,脳萎縮に伴う精神症状のおもなもの (アルツハイマー病 ) をいう。しばしば合併するものに,脳血管障害性精神病がある。この精神病では,ときに意識障害がみられる。このほか,特殊な初老期痴呆 (前老人痴呆) ,心因反応とは異なる晩発性うつ病や躁病統合失調症,妄想症状群なども老年期にみられる。老年の心因反応で特に警戒を要するのは自殺で,60歳をこえると自殺率が急激に上昇する。

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