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人格障害 ジンカクショウガイ

百科事典マイペディアの解説

人格障害【じんかくしょうがい】

人格がゆがむ病気のこと。時代や社会状況によってその定義は変わり,現在でも分類,原因,治療法などで多くの仮説があるが,アメリカ精神医学会の分類では主に次のような種類がある。
→関連項目境界型人格障害境界例

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

家庭医学館の解説

じんかくしょうがい【人格障害 Personality Disorder】

[どんな病気か]
 人間は、健康な人でも性格上の特徴や偏(かたよ)りをもっており、それが個性をつくっていますが、その偏りが大きすぎると、不適応をきたすことがあります。
 性格の分類にはさまざまなものがあります。一般によく知られている血液型や星座などによる分類は、科学的にはあまり意味がありません。しかし、性格を総合的に判断するのは、科学的にもたいへんむずかしいものです。過去には、やせ型は分裂気質(ぶんれつきしつ)、肥満型は循環気質(じゅんかんきしつ)、筋肉質の闘士型はてんかん気質というように、体型と気質を結びつける考え方もありました。
 最近は、対人関係や社会適応に重点をおいて判断し、不適応をきたしやすい場合を人格障害(パーソナリティー障害)と呼んでいます。「人格」障害といっても、欠陥人間や犯罪者という意味ではありません。精神症状ではなく、対人関係などのあり方で定義されるので、「人格」障害と呼ぶのです。人格障害は長く続くものです。思春期以降明らかになり、成人期を通じて、本人にとって、職業的にも、社会的にも、日常生活面でも大きな困難をもたらします。種類によっては、本人より周囲の人たちが困難を感じることもあります。
 種類としては、妄想性人格障害(もうそうせいじんかくしょうがい)、統合失調質人格障害、統合失調型人格障害、演技性人格障害(えんぎせいじんかくしょうがい)、反社会性人格障害(はんしゃかいせいじんかくしょうがい)、自己愛性人格障害(じこあいせいじんかくしょうがい)、境界性人格障害(きょうかいせいじんかくしょうがい)、強迫性人格障害(きょうはくせいじんかくしょうがい)、依存性人格障害(いぞんせいじんかくしょうがい)、回避性人格障害(かいひせいじんかくしょうがい)などが知られています。その人の属している社会の価値観によって、ある種の人格障害を受け入れにくかったり、寛容であったりする特徴があることもあります。
[治療]
 人格障害そのものの治療を希望して精神科を受診するケースは多くありません。人格障害の人は、生活上の変化やストレスに弱いことが多いので、うつや摂食障害(せっしょくしょうがい)などの精神症状を現わし、そこで初めて精神科を受診することが多いものです。
 性格や人格を変えるというのはたいへん困難なことで、少しずつ適応できるよう援助するだけでも長い時間がかかります。ただし、人格障害の人にみられる不安、衝動性などには薬物療法が有効な場合もあります。少しずつセルフコントロールができていくように気長に治療を続け、社会生活も広げていく必要があります。
●家族の対応
 人格障害の患者さんは、治療についても、非現実的な過大な期待をもったり、少しでも期待が裏切られると治療を放棄したり、病院を転々としたりしがちです。継続的に治療を続けることが望ましいのですが、それが困難な場合は、少なくともなにか精神的変調や小さな危機があったときは早めに精神科を受診してください。こういう場合に大きな危機にならないよう、援助を受けることについては主治医とも家族とも、あらかじめ意見を一致させておくのが望ましいのです。

出典 小学館家庭医学館について 情報

大辞林 第三版の解説

じんかくしょうがい【人格障害】

人格の偏りや異常によって自分自身や周囲に困難を生じるような障害。統合失調症や脳疾患などによる人格の変化は含めない。パーソナリティー障害。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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