老死(読み)ロウシ

デジタル大辞泉 「老死」の意味・読み・例文・類語

ろう‐し〔ラウ‐〕【老死】

[名](スル)年老いて死ぬこと。老衰で死ぬこと。

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精選版 日本国語大辞典 「老死」の意味・読み・例文・類語

ろう‐しラウ‥【老死】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 年老いて死ぬこと。老衰で死ぬこと。
    1. [初出の実例]「今年は六十四に成り給ふ。老死(ラウシ)と云ふべきには非ず」(出典源平盛衰記(14C前)二六)
    2. [その他の文献]〔老子‐八〇〕
  3. 仏語十二因縁一つ。老と死。年老いることと死ぬこと。〔秘蔵宝鑰(830頃)〕

おい‐じに【老死】

  1. 〘 名詞 〙 年老いて死ぬこと。
    1. [初出の実例]「今年は六十四にぞなり給ふ。老じにと云ふべきにはあらねども、宿運忽ちに尽き給へば」(出典:平家物語(13C前)六)

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普及版 字通 「老死」の読み・字形・画数・意味

【老死】ろう(らう)し

老いて死ぬ。宋・陸游〔懐を書す〕詩 老死すること已に日無し 功名ほ自(みづか)らす 笳、大行の路 何(いづ)れの日にか王師を出ださん

字通「老」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の老死の言及

【仏教】より

…物,物の見方,まちがった行為軌範,自我に対する固執)→(10)有(う)(欲界,色界,無色界という三界の生存状態。総じていえば輪廻の世界)→(11)生(しよう)→(12)老死(ろうし)などの苦悩の集積,となる。釈迦はこの無明から順次に生・老死が生起する次第と,無明が滅すれば順次に老死に至るまでが滅する次第という両方向にわたって縁起を観じて,悟りを得たと伝えられている。…

※「老死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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