老舗・仕似(読み)しにせ

精選版 日本国語大辞典 「老舗・仕似」の意味・読み・例文・類語

し‐にせ【老舗・仕似】

〘名〙 (動詞「しにせる(仕似)」の連用形の名詞化)
父祖家業を守り継ぐこと。
浮世草子西鶴置土産(1693)四「親よりしにせの商ひ」
商売、経営をして信用を得ること。また、商売、経営がうまくいっていること。商売以外の物のやり方などにもいう。
※浮世草子・日本永代蔵(1688)五「商人は只しにせが大事ぞかし」
伝統格式、信用があり、繁昌している店。
和英語林集成再版)(1872)「ヨキ shinise(シニセ)カブ
④ 守りつづけている方針主義。また、その人の持ち前や得意としていること。
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)六「頼むと有を一寸でも、跡へ寄らぬが夫のしにせ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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