耐熱性繊維(読み)たいねつせいせんい(英語表記)heat-resistant fibre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

耐熱性繊維
たいねつせいせんい
heat-resistant fibre

高温 (200~300℃) でも比較的に性能劣化の少い繊維。ガラス繊維,炭素系繊維などの不燃性繊維とは区別している。実用されているものでは有機系統の芳香族ポリアミド系の繊維 (→アラミド ) と,ポリベンゾイミダゾール繊維がある。アメリカのデュポン社のノメックスケブラーが代表例で,その他ケミストランド社,イギリスのセラニーズ社が商品化,日本では帝人がコーネックスを商品化している。難燃特性から電気絶縁材料,消防服,飛行服,救命袋,パラシュート,アイロン台,防火カーテンのほか,ケブラーは複合材料,タイヤコードなどに用いられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

たいねつせいせんい【耐熱性繊維 heat resistant fiber】

耐熱性繊維は,火や高温に接した場合に燃焼しにくい繊維のことで,厳密に難燃繊維と区別することは難しいが,燃焼性からみた場合,最も難燃性の高い繊維である。高温物体と接触したときに燃焼や溶融して穴あきを起こさないことが目標性能であり,溶融金属を扱ったりする際などの防護服が,そのおもな用途である。芳香族ポリアミド(アラミド),ポリイミド,ポリベンズイミダゾール,ノボロイド,難燃加工綿などのポリマーから作られる繊維は耐熱性繊維である。

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世界大百科事典内の耐熱性繊維の言及

【化学繊維】より

…テフロンの小粒子を水に分散させてリボン状に配列させておき,385℃で融解させてフィラメントを作り,それを4倍に延伸して1.5g/dの引張強度をもった透明なフィラメントを製造する。
[耐熱性繊維]
 約300℃以上の高温に耐える高分子からできている繊維。炭素から成る芳香族系環状構造を多く含み,一部に窒素や酸素を含む。…

※「耐熱性繊維」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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