日本歴史地名大系 「耳成山口神社」の解説 耳成山口神社みみなしやまぐちじんじや 奈良県:橿原市多・耳成地区木原村耳成山口神社[現在地名]橿原市木原町耳成山(一三九・七メートル)東中腹に鎮座。祭神大山祇(おおやまつみ)神・高皇産霊(たかみむすび)神。旧郷社。「延喜式」神名帳十市(とおいち)郡の「耳成山口神社大、月次新嘗」に比定される。天平二年(七三〇)に耳梨山口(みみなしやまぐち)神戸の租稲五三束三把を定めて四束を祭神料にあて(「大倭国正税帳」正倉院文書)、大同元年(八〇六)耳无(みみなし)神に神封一戸があてられた(新抄格勅符抄)。天安三年(八五九)一月二七日、従五位下より正五位下に昇叙、同年(貞観元年)九月八日、雨風祈祷のため奉幣され(三代実録)、「延喜式」臨時祭の祈雨神祭八十五座の一であった。中世には天神社と称したため耳成山も天神山といわれ、新賀(しんが)・北八木(きたやぎ)・石原田(いしはらだ)・常盤(ときわ)・葛本(くずもと)・山(やま)ノ坊(ぼう)・木原(きはら)各村(現橿原市)の氏子が天神山(てんじんやま)郷を形成。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by