聖僧(読み)ショウソウ

精選版 日本国語大辞典 「聖僧」の意味・読み・例文・類語

しょう‐そうシャウ‥【聖僧】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 禅林僧堂の中央に安置する菩薩像。一定しないが、文殊像が一般的である。
    1. [初出の実例]「聖僧分弐口」(出典:法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(748))
    2. 「就椅子聖僧而坐禅」(出典:永平道元禅師清規(13C中)辨道法)
    3. [その他の文献]〔唐寅‐漫興十首詩・其九〕
  3. 十地以上の菩薩僧。徳の高い僧。高僧。ひじり。
    1. [初出の実例]「定光といふ聖僧まち悦へるかたち昔の夢のごとし」(出典:観智院本三宝絵(984)下)

せい‐そう【聖僧】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 徳の高い僧。
    1. [初出の実例]「蓋し膻衲を欧て聖僧を出だすの秋歟」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三)
  3. しょうそう(聖僧)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android