聖断(読み)セイダン

デジタル大辞泉 「聖断」の意味・読み・例文・類語

せい‐だん【聖断】

天子が下す判断決定。聖裁。

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精選版 日本国語大辞典 「聖断」の意味・読み・例文・類語

せい‐だん【聖断】

  1. 〘 名詞 〙 天子の裁断。天子の決定。聖裁。
    1. [初出の実例]「但去四月本社焼亡之後、准大社廃朝了、如此之間難左右、故可聖断之旨定申」(出典中右記‐嘉承元年(1106)八月三日)
    2. 「若(もし)忠あらん者は、勧賞(けんじょう)は追て聖断(セイダン)有るべき由」(出典:源平盛衰記(14C前)三三)
    3. [その他の文献]〔貴耳集‐下〕

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普及版 字通 「聖断」の読み・字形・画数・意味

【聖断】せいだん

勅裁

字通「聖」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の聖断の言及

【御前会議】より

…これらの御前会議には,大本営政府連絡会議や閣議で実質討議がおこなわれた案件がかけられた。天皇は直接に意志を表明することを避けたが,これは,天皇の権威を背景としての最終的国策決定(聖断)であると同時に,天皇の政治的責任をあいまいにするはたらきをもっていた。44年8月5日に設置された最高戦争指導会議の場合も,重要案件の審議には天皇が臨席したが,ポツダム宣言受諾決定のおりのように,出席者の意見が分裂し天皇が裁断をくだすような事態は異例なことであった。…

※「聖断」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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