勧賞(読み)カンショウ

デジタル大辞泉の解説

かん‐しょう〔クワンシヤウ〕【勧賞】

[名](スル)《「かんじょう」とも》褒美などを与えて励ますこと。ほめて引き立てること。けんじょう。「勧賞すべき功績

け‐じょう〔‐ジヤウ〕【勧賞】

けんじょう」の撥音の無表記。
「このたびの―には伊予国一箇国申し預け奉る」〈幸若・腰越〉

けん‐じょう〔‐ジヤウ〕【勧賞】

《「けんしょう」「かんじょう」「けじょう」とも》功労を賞して官位や物品・土地などを授けること。
「後陣の勢の続かざらんに、先駆けたらん者は、―あるまじき由」〈平家・九〉

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大辞林 第三版の解説

かんしょう【勧賞】

( 名 ) スル
〔「かんじょう」とも〕
功労をほめて、官位や物品を与えること。けんじょう。 「すぐに-行はるべき旨仰せられけるを/承久記」

けんじょう【勧賞】

功労を賞して官位を進めたり土地・品物などを与えること。また、賜ること。かんじょう。 「 -には闕国を給ふべき由仰下されける/平家 1

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精選版 日本国語大辞典の解説

かん‐しょう クヮンシャウ【勧賞】

〘名〙 (「かんじょう」とも) 奨励しほめること。功績のある人に物などを与えてほめはげますこと。褒賞。けんじょう。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※寛永版曾我物語(南北朝頃)五「『〈略〉功名の人はくゎんしゃうあるべし。忠節を励ませとの御諚』とて」 〔宋書‐杜慧度伝〕

け‐じょう ‥ジャウ【勧賞】

〘名〙 「けんじょう(勧賞)」の撥音「ん」の無表記。
※幸若・大臣(室町末‐近世初)「大臣が此度のけしゃうには、つくしの国司をとらするぞ」

けん‐じょう ‥ジャウ【勧賞】

〘名〙 (「けん」は「勧」の漢音。「けんしょう」とも) 功労を賞して官位や土地、物品などを賜わること。論功行賞。かんしょう。かんじょう。けじょう。
※中右記‐嘉保二年(1095)四月一五日「賀茂行幸上下社司勧賞、上社司九人〈略〉下社司五人〈略〉已上十四人陪加一階
※高野本平家(13C前)九「後陣の勢のつづかざらんに、さきかけたらん者は、勧賞(ケンジャウ)あるまじき由」
[補注]呉音読みの「クヮンシ(ジ)ャウ」、漢音読みの「ケンジ(シ)ョウ」が見られるが、「日葡辞書」では「ケンジョウ」をより正しい本来の形、「クヮンジョウ」を通音とする。

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