肉豆蔲科(読み)にくずくか

精選版 日本国語大辞典 「肉豆蔲科」の意味・読み・例文・類語

にくずく‐かニクづくクヮ【肉豆蔲科】

  1. 〘 名詞 〙 双子葉植物の一科。世界に一八属約三〇〇種知られ、主としてアジアの熱帯に生育する。高木で、常緑で互生する葉をもつ。托葉はない。花は小さく、雌雄異株で、通常三数性、総状、円錐、頭状または集散花序になる。萼はつぼ状で裂片は二~五、花弁はない。雄花には二~三〇の雄しべがあり、花糸が互いに合生して円柱状になり、退化雌しべがない。雌花には退化雄しべがなく、子房は上位で一室。一個の胚珠をもつ。果実は多肉で熟すると二つにはじけ、種子が裸出する。この仲間の種子には油脂澱粉が多量にあり、ナツメッグはこの仲間の一種のニクズクの種子。日本には自生するものはなく、栽培もされていない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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