デジタル大辞泉 「澱粉」の意味・読み・例文・類語 でん‐ぷん【×澱粉】 多糖類の一。植物の葉緑体で光合成によって作られ、根・茎・種子・果実などに蓄えられる。無味無臭の白色粉末。でんぷん粒はアミロースとアミロペクチンとで構成される。動物の重要な熱量源で、消化によりグルコースに分解され吸収される。「澱粉のり」[類語]栄養・滋養・養分・人工栄養・栄養分・栄養素・栄養価・炭水化物・含水炭素・糖質・糖類・蛋白質・アミノ酸・ゼラチン・コラーゲン・脂肪・脂肪分・脂質・ビタミン・ミネラル・灰分・無機質・食物繊維 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「澱粉」の意味・読み・例文・類語 でん‐ぷん【澱粉】 〘 名詞 〙 ( [オランダ語] Zetmeel の訳語 ) 代表的な多糖類の一つ。植物の葉で光合成によって生成され、種子・根・地下茎などの貯蔵部に多量に蓄積される。アミロペクチンとアミロースの二成分から構成されるD‐グルコースの重合体で、無味・無臭の白色粉末。分子量数万~数十万の高分子物質で吸湿性があり、水と暖めると粘性の高い半透明の糊(のり)となる。高等動物の栄養素として食品となるほか、糊料、接着剤、発酵工業原料、医薬品などに広く用いられる。〔植学啓原(1833)〕澱粉の語誌江戸時代の蘭学において用いられた語。幕末の「英和対訳袖珍辞書」(一八六二)や「附音挿図英和字彙(初版)」(一八七三)には見えないが、「薬品名彙」(一八七三)などの学術用語集には出ており、「附音挿図英和字彙」にも第二版(一八八二)では収録されている。明治一〇年代頃に一般化したか。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by