山形県中央部,最上郡大蔵村にある温泉。月山の北東麓,最上川支流銅山川中流の肘折カルデラの底部に位置する。含ボウ硝食塩泉,32~82℃。開湯は古く大同年間(806-810)とも明徳年間(1390-94)とも伝えられ,江戸時代からは出羽三山登山口の一つとして栄えた。近くの地蔵倉に生まれた地蔵尊(老僧とも小童ともいわれる)が出生の際肘を折り,この温泉でなおしたとの故事が温泉名の由来。〈疵(きず)の湯〉と〈疝気(せんき)の湯〉の共同浴場を中心に,1926年以降に掘削された源泉など14源泉があり,湯量は豊富。湯治場の景観と雰囲気がよく残され,長期滞在の湯治客が多い。近くに石抱(いしだき)温泉,金山(きんざん)温泉があり,地熱発電の実験も行われている。JR奥羽本線新庄駅からバスが通じる。
執筆者:中川 重
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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