肝魂(読み)キモダマシイ

デジタル大辞泉 「肝魂」の意味・読み・例文・類語

きも‐だましい〔‐だましひ〕【肝魂】

《「きもたましい」とも》
胆力気力。きもだま。
貴嬢方あなたがた御婦人にむかうと―が縮んで」〈魯庵社会百面相
心。
「―も身にそはず、あきれたるさまにて」〈平家・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「肝魂」の意味・読み・例文・類語

きも‐だましい ‥だましひ【肝魂】

〘名〙 (「きもたましい」とも)
① 肝と魂。転じて、心。
※高野本平家(13C前)九「見る人聞くもの肝たましゐを痛ましめずといふ事無し」
② しっかりした心。胆力。気力。正気。きもだま。
古今著聞集(1254)一二「かかる中に、いづくに肝魂ありて案じつづけけるにか」

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