肥効率(読み)ヒコウリツ

デジタル大辞泉 「肥効率」の意味・読み・例文・類語

ひこう‐りつ〔ヒカウ‐〕【肥効率】

肥料効率。肥料の増加分に対する作物の増収分の比。

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精選版 日本国語大辞典 「肥効率」の意味・読み・例文・類語

ひこう‐りつヒカウ‥【肥効率】

  1. 〘 名詞 〙 肥料の効果率。肥料の増加分に対する作物の増収量の比。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「肥効率」の意味・わかりやすい解説

肥効率
ひこうりつ

与えた肥料中で植物が吸収利用した肥料成分の割合のことで、肥料の利用率、吸収率ともいう。肥効率を求めるには、たとえば窒素肥料の場合、次の式から計算される。


 肥効率が問題となるのは、施した肥料の成分が土壌中で流亡したり、ガス化して逃げたり、土中に残っていても植物に吸収利用されにくい形になって、全部が吸収利用されないためである。肥効率は土壌の違いなど条件によって大きく変わるが、通常の化学肥料では、窒素で30~50%、リン酸で5~20%、カリウムで40~60%程度である。アイソトープを使うと施肥区のみで肥効率を求めることができる。また、実際の施肥では堆肥(たいひ)等の有機物を併用することが多いので、有機質資材の肥効率を把握することは施肥設計上できわめて重要となる。有機資材の肥効率は資材により大きなばらつきがあるが、化学肥料に比較して一般に低い。

[小山雄生]

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